インプットの重要性
現代社会は変化の激しい時代です。僕は中学校で社会科を教えていた経験がありますが、この「変化」は教科書に載るほど一般的な現象です。
学校教育はどちらかというと普遍的なことを扱うことが多いです。しかし、その場においても変化を扱わざるを得ないほど、現代社会の変化は激しいということです。
そこで、重要なのは「学び続けること」です。変化の激しい時代、自分が学生時代に学んだことはどんどん古くなっていきます。勉強しないということはいわゆる「時代遅れ」になるということです。(もうこの言葉が死語ですね…)
最大の課題は時間の確保
しかし、働き始めるとなかなか勉強できません。その最大の理由は「時間の確保」です。毎日の残業や疲れから、勉強することのできている社会人はそんなに多くありません。
では社会人はどのように勉強したらよいのか。基本的に勉強はもうできている人から学ぶのが鉄則です。今回は
『時間がない人が学び続けるための知的インプット術』(2019 著:三輪裕範)
から学びたいと思います。
著者、三輪裕範さんとは?
【略歴】神戸大学法学部を卒業し、伊藤忠商事に入社。ハーバード・ビジネス・スクールに留学MBAを取得。その後、大蔵省財政金融研究所主任研究官、経団連21世紀政策研究所主任研究員、伊藤忠商事会長秘書、調査情報部長、伊藤忠経済研究所長などを歴任。
略歴を見ただけですごい方ですね。ただ今回のポイントは、サラリーマン出身であるということです。実際にサラリーマンとして仕事をしながら、勉強を続けてきたという三輪さんから、その勉強法を学んでいきます。
勉強時間の作り方
そもそも何時間必要なのか?
大学生が4年間に講義を受ける時間は約1600時間だそうです。1年間に直すと約400時間ですね。
三輪さんは年間600時間目安にしています。600時間を確保できれば、大学1年間分程度の勉強をしたことになるということですね。
ちなみに年間600時間は
平日:1時間
休日:3時間(祝日も含む)
で達成することができます。
朝1時間のすすめ
正直、平日の1時間は毎日となると、かなり厳しいです。これはもう習慣にするしかありません。
特に仕事が終わってからの時間は疲れが残っていたり、晩酌や飲み会終わりであればアルコールが残っていたり、効率は良くありません。そこでおすすめが
朝1時間の勉強
「朝1時間の知的作業は、夜の3時間に匹敵する」といわれるほど、効率の差があります。やるなら断然朝ですね。
休日も朝1時間やると決めれば、あと2時間です。そこまで大きな負担にはなりません。
スキマ時間の活用法
勉強習慣が確立したとしても、イレギュラーでできないことはもちろんあります。そこで活用すべきなのが「スキマ時間」。
通勤の電車の中や、昼休憩、出張のタクシーの中。意識すれば意外とスキマになっている時間はあります。それを積極的に活用できるかどうかは大きな違いになります。
しかし、そこでがっつりノートを広げて勉強!というのは効率的ではありません。例えば短編小説を読んだり、雑誌のコラム記事を読んだり、とスキマにはまるくらいの内容がベストです。スキマ用に読むものなどを準備しておくことが大切です。
何を学べばよいのか
勉強の王道は読書
勉強は読書からするのが王道だそうです。
インターネットやSNSよりも情報の確実性が高く、新聞や雑誌などにある広告スペースがないので情報の密度が高いです。テーマも絞られているので、何か学びたいという際にはやはり読書が最善です。
本の選び方
本を普段読まない人にとっては選び方も一つのハードルになります。しかし、選び方は超シンプル。
本屋で自分の目で見て選ぶ。
選書眼を磨くためにもやはり自分で選ぶことは重要です。さらに言うと、身銭を切って買うことで臨場感が増し、身近なところに置いておくことで本との縁が切れずにいられます。
本を選ぶポイント
本を選ぶ際に見るポイントは
・目次、前書き、解説文をみて、内容に惹かれるか、語り口が合うかなどを確認する。
・文章がわかりやすいか確認する。
・形容詞での余計な装飾が多様されていないか確認する。
・著者の来歴を確認する。
などがあります。これらを参考に自分の感覚を磨いていくことが重要です。
他にも、新聞の書評欄やショッピングサイトのレビューも参考にできますが、それぞれの媒体の特徴を踏まえたうえで参考にしないといけません。
お手軽本の活用
勉強するうえで何よりも重要なのは、継続することです。そのためには、いきなり難しい専門書をじっくり読み込むことは得策ではありません。そこを目標にするとしても、段階を踏むべきです。
なので、まず選ぶべきは入門編の優しい本です。三輪さんは「お手軽本」と呼びます。少し注意が必要なのが、「〇〇入門」という本が優しい本ではない可能性もあることです。フロイトの「精神分析入門」はもはや専門書ですよね。
漫画版や図解付きのものなど、内容を見て優しいと思えるものから入りましょう。
多ジャンルを学ぶ
勉強を始める際、一つの分野に特化したくなってしまいます。しかし、それでは集中力が続かないこともあります。受験勉強を思い出せば、1教科だけ何時間も継続するのは大変です。
人文系や自然科学系、日本と海外といったようにいくつかの分野を同時進行で学んでいくことも継続していくことの一つのコツです。
+α 新聞・雑誌の使い方
読書の弱いところは、スピード感です。それを補うのが新聞や雑誌です。
しかし、新聞を読むのにも注意が必要です。それは時間を取られすぎてはいけないということです。すべてを精読してしまうと、時間がかかってしまいます。
・流し読みをしながら読みたい記事には赤ペンなどでチェックを入れておく。
・1週間程度まとめておき、読むべき記事に優先順位をつけて読む。
・複数の新聞で情報の客観性を意識する。
などの方法があります。
雑誌に関してもそれぞれのメディアの特性を理解して活用することが大切です。
まとめ
どうでしたでしょうか。個人的な感想としてはかなりマッチョな方法です。しかし、これは実際に実践してきた方からの助言です。
何か変わりたいと思った時に、一番大切なのは習慣を変えること。なりたい自分がやっていることを当たり前にしていくことが大切です。
耳が痛いです。僕もブログ更新頑張ってきます。
【参考文献】
Amazonのアソシエイトとして、まなぶるねすは適格販売により収入を得ています。
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