お金が苦手
いろんな勉強がありますが、個人的にはお金の勉強が一番苦手です。
できる人がはるか向こうにいて、すごく劣等感を感じるんです。
賢く使える方がいいのも、計画立てた方がいいのもものすごくわかってはいるんですが、
・何から始めていいかわからない
・「そもそも」の部分から学びたい
という気持ちがあって、なかなか始められませんでした。
なので今回は、初歩も初歩から勉強させていただきます!
高校で金融教育必修化
お金の勉強の必要性は日本社会でも叫ばれるようになってきました。2022年度からは高校の家庭科で、金融教育が必修化されます。
その内容は
・家計の管理
・人生を通じた経済設計
・金融商品との向き合い方
などです。
お金を持つ前から、ある程度自分のお金についての使い方を想像できるようにならないといけないということですね。
参考図書の紹介
今回勉強させていただくのは
『アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書』(著 アンドリュー・O・スミス 訳 桜田直美)
アメリカで投資や経営のエキスパートとして活躍されている著者が、親戚の若い夫婦にお金の基礎知識について教えるという形で始められた本です。
自分の人生に合わせたお金の計画の考え方、金融商品の特徴、税金や社会福祉の意味など、お金に関わることを網羅的に学ぶことができます。
本の概要
社会人になると自分のお金を扱う機会が格段に増えます。その時になって初めて計画や知識の必要性を実感するのですが、、、本当はその前に基本的な考え方だけでも身に付けておく方がいいですよね。
①お金の把握の仕方
②キャリアとお金の考え方
③お金の仕組みや使われ方
この本の中では大きくはこの3つが合計14の章立てで説明されています。
自分のお金を把握する
まずはお金について知らなければなりません。お金には
・交換の手段
・価値の保存
・価値の尺度
という働きがあります。お金がすべてではありませんが、お金は社会生活の中で大きな仕事を果たしています。その機能は理解しておく必要があります。
特に、自分のお金については、把握しておかなければいけません。著者が提案しているのが下のバランスシートです。
もっているもの(資産) | 借りているもの(負債) |
ノートパソコン 100000円 携帯ゲーム機 50000円 洋服 55000円 家具 120000円 普通預金 100000円 資産合計 425000円 | 母から借金 20000円 クレジットカード残高 35000円 負債合計 55000円 |
純資産(資産ー負債) 370000円 |
バランスシートは、ある一時点での個人の資産を把握するためのものです。自分の現状を知るということがまずは大切です。
また、予算を立てることも重要です。今の自分がだいたいどのくらいのお金を使うのか、家計簿などを使って把握します。1か月単位で記録をつけ、1年ほどはつけていくと自分の傾向が見えてきます。それがわかっていれば、次の章で説明するキャリアを考える際にも参考にできます。
キャリアを考える
自分の現状が分かったら、次にやるべきは未来について考えることです。いわゆるキャリアについてです。
アメリカでは今の60代の多くは12の違う仕事をしているというデータもあるそうです。日本でも終身雇用の時代が終わり、転職などによるキャリア形成が浸透しつつあります。
キャリアを考えるうえでは、お金の予定についても考えなければいけません。人生には
教育・仕事・結婚・家族・老後と様々な段階で大きなお金が必要になります。それらについて自分がどのくらいのコストをかられるのか、考えを持っておくことは重要です。
最近は転職だけでなく、フリーランスや企業ということも一般の選択肢になりつつあります。
人生全体を見通して、職業や家族形成だけでなく、その段階に応じたお金のキャリアも考えておくことが大切です。
お金の使われ方を知る
社会においてはお金はどのように使われているのでしょう。正直ここが一番具体的で、勉強しなければいけないところです
最近「お金に働いてもらう」という話もよくきくようになりました。銀行に預けて終わり、ではなく、投資に回し企業に使ってもらって利息や配当をもらうということです。投資には「複利」という考え方が重要です。100万円を年利4%で運用していくと、来年は104万円になります。再来年は104万円の4%なので、108.16万円に。といった形で、どんどんと大きくなっていきます。この作用によって時間が長くなると大きな利益を生むことができます。
ちなみに「72の法則」というものがあり、
72÷(年利%)=2倍になるまでの年数
という計算ができます。先ほどの例でいえば、年利4%の場合、2倍になるまで18年かかるということです。4倍になるには36年。100万円が36年後には410万円になっています。
実際には年利が変わるリスクもありますので必ずうまくいくわけではありませんが、こうした複利の力を知っておくことは重要です。
この本では、他にも借金の使い方、破産という選択肢、詐欺の特徴、保険の種類と必要性、税金の役割、社会福祉のあり方、契約の根本的な考え方、老後資産の作り方などが説明されています。
まとめ
今回はお金への考え方を勉強しました。
この本はタイトルに「教科書」とあるだけあって、とてもやさしい内容でした。しかし、アメリカの高校生がこんなこと勉強しているのかととても驚きました。日本の金融教育はここまで具体化できていないということでもあると思います。
しかし、生活に直結するのがお金。今回は例がアメリカのことが中心なので、今度は日本の仕組みも勉強しなければいけないですね。
【参考図書】
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